2000年07月22日(土)


ニュートラル発進

会津とお別れです。朝食後しばらく経つと、準備をする人達が増えていきました。当然ですが、 荷物を全部載せなければいけません。帰るのですから。タンクバッグの紐を通すだけで面倒なのに、 他にもいろいろあります。僕も、外に出て準備を始めました。

みんな、洗車をしたり、エンジンをかけて暖めたりしています。ふじいさんも立ったまま、M900SSの セルをまわしました。

ドルッ ガッガッ

発進してしまいました。びっくりしました。ニュートラルランプは点いていたものの、ニュートラル には入っていなかったようです。さすが Ducatiです。

追いつかれるということ

無線でお互いに確認してから、出発しました。猪苗代湖の北岸から東岸にかけて南下します。 ボートに乗っている人や泳いでいる人もいました。夏だから、当り前ですが。まつしまさんと ぼくは近道をすることにしました。峠です。ダートも少しあります。しかし、まつしまさんは 僕のペースをもうすっかり把握したようで、僕に合わせてくれたので、そんなに苦手なことを 意識せずに走れました。昨日、カーブの曲がり方を覚えて、試したくてしょうがなかったという のも大きかったのですが。

本隊と離れてからも、少しの間だけ無線が聞こえたのですが、すぐに聞こえなくなりました。 しかし、1人だけ無線が通じる人がいます。しきりにこちらの道を尋ねています。僕は、あい かわらず まつしまさん任せなので、道はわかりません。まつしまさんは、ハンディ無線付属の アンテナなので通じにくいようです。峠に入ってしばらくすると、突然、

追いついたっ

と聞こえました。ミラーを見ると、すなさんが いるじゃないですか。途中から、こちらに合流するべく すなさんが道を聞いてたんですか。

一応、しばらくは がんばりました。しかし、かえって危なかったので、直線になった所で 左ウィンカーを出して追い抜いてもらいました。その後、 すなさんの後ろ姿が見えたり見えなかったりを 繰り返したのですが、そのうち まつしまさんも道を譲ってしまいました。あぁ。

途中、2箇所のダートを何とか通ったあと、舗装路に出ると もう 見えないことが多くなりました。 うーん。

転倒

この峠では、ブレーキングだけに気をつけていました。気をつけていたというより、単に 試しまくっていただけですが。どこに砂利があるかとか、前の車両はどこを通ったとか、全く 気を配っていませんでした。転倒しました。気づいたときには、体は地面の上にあり、 転倒して回転するK100RSが僕の足を払うところでした。

場所は、ちょうど峠を抜けて車幅が併せて1車線から対向1車線ずつに回復したところで、 転倒するような場所ではありません。路肩と車道を区別する線から、30cmほど車道寄りに 土が 被っていたのですが、その上に乗っかったようです。右に転倒したため、右ミラーと右のパニアが 外れていました。

すぐに、まつしまさんが引き返してきて、すなさんが みんなに連絡を取りに行ってくれました。だいぶ経ってから、ようやくバイクを路肩にどけました。

修理

引き上げって高いんだろうなとか、すなさん遅いねとか、 こっちの方が近道だから みんな まだ着いてないのかなとか、話していました。んで、 すなさんが、 なかがわさん、 もいちさん、 036さん、 ふっきーさんを連れてきてくださいました。

わーいと諸手を挙げて歓迎です。とりあえず、わたくしの救護です。すみませんです。あー、 右足が痛いと思っていたら、みみかきでえぐったような傷ができていました。結構、血が出続けて います。浅いし、血が出てるのなら、大丈夫でしょう。 すなさんに薬とガーゼを当ててもらい、 なかがわさんに止血を兼ねて、三角巾で きつく縛って もらうと、痛くて右足に体重をかけられなくなりました。

バイクの方は、右ハンドルが ぐにゃりと下の方に曲がってしまってアクセルも全く回りません。 しかし、みんな これを見ると、なんとかなるだろと言っていました。なんとかなるんですか。 みんな、早速ハンドルを取り出すためにキー&スイッチカバーの分解にかかりました。どうも 変わった配線をしているらしく、なかがわさんでも 見たこともない箇所があったようです。

もいちさんが、ハンドルをもう一回曲げるために ハンドルにかぶせるもう一回り大きいパイプを探し始めました。でも、そんな都合のいいものは 落ちていません。036さんが、あそこにちょうどいいのが あるんだけどなぁと言って、そちらの方を見ました。うーんと、あれですか。いいんでしょうか。

結局、それを使いました。僕は知識がなく邪魔になるので、カーブの先に行って車が来るのを 知らせていました。途中、伝令係として、ガクさんが やってきて、ビデオレターを撮っていったり、ぬかたさんもやってきて工具を貸して頂いたり しました。

あと、雨も降りました。みんなは作業優先でしたが、僕はすぐに雨がっぱを着ました。準備に時間が かかるバイク&装備なので、このへんはもう誰が何と言おうと予めしておかないと、そんじゃぁ というときに置いてかれます。通り雨でした。とっても暑いです。脱ぎました。

4時間ほどかかりましたでしょうか。運転できそうにまで、修理して頂きました。

. スロットル戻らず
. 左ウィンカー点灯せず(ハザード時は点灯する)
. ロービーム点灯せず
. ブレーキフルードちょっと抜けちゃった

に注意です。あと、グリップヒーターの配線も切ってしまっているので ONにしてはいけませんが、 この季節にそんな注意をする人はいません。お約束ですのに。

一方、僕は事故車どころかスクーター以外の他人のバイクも運転したことがなく、自分のバイクも これでまだ2台目で経験が少なかったので、運転できる自信が全くありません。今は痛くありませんが、 捻挫も心配です。

羽鳥湖

とりあえず、ガクさんに羽鳥湖まで運転して頂いて、 僕はなかがわさんの Road Star の助手席で 羽鳥湖まで連れてってもらいました。

みんないました。わー。みんな待っていてくれなくても。んで、僕と僕のバイクの処遇について 議論になりました。

ガ「もいちくんが残って、もいちくんが助手席に乗ればいいんだよ。」
も「?」

みんな、もいちさんと僕の区別がつきにくいよう です。背格好くらいしか、似てないと思うのですが。んで、一旦、白河まで行くことになり、 また ガクさんに運転して頂くことになりました。

白河

ファミレスの駐車場にみんな入りました。ガクさんに 運転はどうだったか、と同じことを なぜだか何度も聞きました。かなり時間が経ちましたが、 捻挫の方も自転車でこけたほどにもたいしたことないようです。腫れてもきません。あとは、 心の準備です。その後、ファミレスの中でもみんなに怪我とか事故とかのときを話してもらって 大丈夫だと思い込むようにしました。

ガクさんは、今度は自分のバイクを運転してこないと いけないので、なかがわさんの運転する Road Star の助手席に乗って、羽鳥湖の方に また向かいました。

その間、お昼になりました。かなり遅かったです。15:00は過ぎていたと思います。みなさん、 ご迷惑をおかけしております。財布が Road Star の中なのを やっと思い出しましたが、食べ 終わるまでには みんな集まるんでないかと思って注文しました。集まりませんでした。別の 場所で、お昼をとってしまったようです。結局、まつしまさんに払ってもらいました。肩身の せまい日です。

準備

やっと、自分で運転して帰る心算が固まりました。んで、ここで一応解散ということになりました。 準備に時間がかかるので、僕は最後に出ることにします。みんなを見送った後に、準備にかかり ました。やっぱり、結構時間がかかりました。このツーリングでいつもあわてて準備をしていた のは、正解だったようです。て、見ればわかるって。

KTELのヘルメットの配線が転倒時に破れてしまい、線がむき出しになっていたので、 ゆーじさんにもらったビニールテープで ぐるぐる巻きに していたのですが、マイクが通じません。ま、聞こえるだけでもラッキーなんでしょう。やっと 出発することにしました。あれ? PTT のコネクタがつながっていない....。マイクも問題ありません でした。

段階式固定アクセル

ガソリンを入れてから、白河I.C.から高速道路に乗り、南下しました。しばらくして、向かっている 先の雲ゆきがあやしいのにまつしまさんが気づきました。降ってきたら、絶対に P.A.に一旦避難する と主張していたのですが、実際に降ってくると、そんなことは言うまでもないというレベルでした。

上河内S.A.に入ると、先行したふじかけさんも雨宿りして いました。わーい。すぐに通りすぎるもんだと思って、3人でぼーっと待っていました。やみません。 いいかげん、雨足が弱くなったのを見計らってふじかけさん は出発しました。まつしまさんと僕も、すぐ後に出ました。

高速に乗ればオートドライブさ、とみんな言っていたのですが、曲者でした。手を離しても 動かないのですが、回転は少しずつ上がるか下がるかどちらかです。 つい、普通のスロットルの つもりで微調整をしようとするのですが、今は段階式に変更されています。ガクンと開け閉め するしかできなくて、更に、がーっと上がっていくか、ぐーんと下がっていくかのどちらかしか できません。神経質になって疲れはててしまうのを心配していましたが、100kmも走れば そら 順応します。前の車両との距離を一定に保つのをあきらめれば、何てことはありませんでした。 でも、開けたり閉めたりを短時間に繰り返す町中の方が、運転しやすかったですが。

右足はつけないや

加須で降りる予定でしたが、まつしまさんの判断で 1つ前の羽生で降りることになりました。加須は、 渋滞してるだろうとのことです。降りる直前の電光掲示板には まさにその通り「加須付近渋滞」を 表示していました。

右足の痛みはひきませんが増しもしなかったので、段々慣れてきました。しかし、発進時に1速に 入れようと右足をつくと....。こけてはいません。ニュートラルには入れないことにしました。

ハイビーム x2

まつしまさんの Diversion 900 もロービームが点きません。2人でハイビームです。えらい 迷惑です。といっても、一番まぶしかったのは、常に僕の前にいた まつしまさんですが。

途中、離れていると飛ばすのですが、近づくと 40km/h くらいに落とす変な車がいたそうです。 ハイビームが、まぶしかったんでしょうか。一応、2人ともガムテープを貼りまくっていたの ですが。僕は、このころにはハイビームがあまり届かないように離れて走っていたので、そこまでは 知りませんでした。んで、まつしまさんが追い越すと、怒ったんでしょうか。猛然と追いかけて いきました。

追い越されると怒るというのは、横山やすしの心境でしょうか。なんとなく理解できます。アホっ、 抜かれたやないか。何しとんねんっ、追いかけんかいっ。これを1人でするのは、やです。んで、僕も その車を追いかけました。でも、飛ばしているという以上のことは何ごともなく、その車の運転手と まつしまさんは 中指をたてあって別れました。何がしたかったんでしょうか。

一昨日の第1次集合場所近くで、まつしまさんと別れました。コンビニに寄って、ジンジャーエール を3本買って帰りました。家に着くと、荷物を運んでバイクにカバーをかけて、旅終了です。 ジンジャーエールを飲んで、ベッドに横になっていたら、いつのまにか寝てしまいました。



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